スケジュール帳を開くと、隙間なく予定が埋まっている。移動時間すらギリギリで、次の予定に遅れそうになる。休みの日まで用事を詰め込んで、結局疲れが取れない――予定を詰め込みすぎる癖は、「時間を有効活用したい」という前向きな気持ちの裏返しであることも多いですが、それが自分を追い詰める原因にもなります。
余白のないスケジュールが招くもの
予定と予定の間に余白がないと、一つでも遅れが生じたときに後続の予定すべてに影響が及びます。常に時間に追われている感覚が続くと、精神的な余裕もなくなり、些細なことにもイライラしやすくなってしまいます。

予定と予定の間に「バッファ」を作る
予定を入れる際、終了時刻ちょうどに次の予定を入れるのではなく、15分から30分程度の余白(バッファ)を意識的に確保します。この余白があるだけで、多少の遅れを吸収でき、次の予定に焦って向かうストレスを減らせます。
「何も入れない日」を先に予約する
予定を埋めてから空いた時間を休息に充てようとすると、結局埋まってしまいがちです。逆に、週の初めやカレンダーが空いているうちに「何も予定を入れない日」を先に確保しておくと、その時間が守られやすくなります。
本当に必要な予定かを一度立ち止まって考える
誘われるまま、あるいは義務感だけで入れている予定はないか、月に一度でも棚卸ししてみる価値があります。すべての予定に同じ優先度で応じる必要はなく、断る、あるいは頻度を減らすという選択肢も持っておくことが、余白を作る土台になります。
予定の「重さ」も考慮に入れる
同じ1件の予定でも、気軽な用事と気を遣う用事では消耗の度合いが異なります。件数だけでなく、それぞれの予定にかかる精神的な負荷も考慮してスケジュールを組むと、余白の感じ方がより正確になります。
定期的にスケジュールを棚卸しする
一度余白を作れても、時間が経てば予定は再び詰まっていきます。月に一度、翌月のスケジュールを俯瞰して見直すタイミングを作っておくと、詰め込みすぎに早めに気づけます。
デジタルカレンダーの色分けも役立つ
予定の種類ごとに色を分けてカレンダーに登録すると、一目でその週の負荷が視覚的に分かり、詰め込みすぎに気づきやすくなります。
「移動時間」も予定として組み込む
予定と予定の間の移動時間を見落として詰め込みすぎるケースは少なくありません。移動にかかる時間も一つの予定としてカレンダーに含めておくと、より現実的なスケジュールになります。
余白の時間の使い方を決めておく必要はない
せっかく作った余白の時間を、また別の用事で埋めてしまっては意味がありません。「何をするか決めない時間」として、あえて空白のまま残しておくことも大切です。
あわせて、頑張りすぎな自分へ。「何もしない日」を罪悪感なく作る考え方もチェックしてみてください。
よくある質問
余白の時間を作っても、結局別の予定で埋めてしまいます。
カレンダーに「予備時間」として明記しておくと、無意識に予定を入れることを防ぎやすくなります。
余白の時間には何をすればいいですか?
特に決める必要はありません。急な用事に対応したり、単純に休んだりするための時間と考えるとよいでしょう。
まとめ
スケジュールの詰め込みすぎは、予定と予定の間にバッファを作る、何も入れない日を先に確保する、予定の必要性を見直すという3つの工夫で改善していけます。忙しさに追われる感覚を減らすことは、日々の心の余裕にも直結します。心の健康については、厚生労働省「こころの健康」でも紹介されています。
